皆さん、こんにちは
専務取締役の古家です。
今朝の朝刊に、全国のローカル線には被災して復旧出来ていない路線がたくさんあるという記事がありました。
例えば、JR水郡線(茨城県水戸~福島県郡山)は2019年10月の台風で鉄橋が流出。
JR只見線(福島県会津若松市~新潟県魚沼市)は2011年7月の豪雨で橋梁などが流出。
この只見線の一区間に至っては10年間も途切れたままだそうです。
途切れた部分はバスへの転換でその場を凌いでいるそうですが、地域住民の中には鉄道に思入れのある人も多い、そんな内容でした。
私の思入れのあるローカル線といえば、水間線(大阪府貝塚市を東西に走る)なのですが、幼少期から利用している路線です。そういえば映画「岸和田少年愚連隊」にも水間線が登場していましたね。路線距離は6kmほど、2両編成の単線でまさにローカル線という具合の電車です。
しかしながら貝塚市民の足となっているこの水間線、私にも色々な思い出があります。最初は母に連れられて一緒に乗り、高校大学では通学手段として毎日利用し、今、乗車したら旧友に出会わないかとワクワク、キョロキョロしながら旧友を見つけては下車までの数分間昔話や互いの近況を話して楽しむという感じです。
昔は切符売りの駅員が電車内を切符に穴をあける器具をチャキチャキ鳴らしながら歩いていて、定期券など持っていない人は乗車区間を申告して切符を現金でその駅員から買うという仕組みでした。今では電子決済器が入口に設置されワンマン運行となり電車のドアも停車時に全て開くことなく、また駅員もおらず運転士のみという電車へと変貌しました。
当時の駅員の切符の販売方法ですが、「切符いかがですか~?」という購入を促す掛け声もなくただチャキチャキ鳴らしながら歩いているだけ。今思うとこれぞローカルという情景がそこにありましたね。
このように貝塚市民に愛され時代と共に変化してきた水間線、現状を取り巻く環境は厳しいものがありますが、いつまでも寸断されることなく貝塚市を横断してもらいたいものです。
当社へお越しの際には是非水間線をご利用してみてください。
水間線の車窓はまだまだローカルな景色を写してくれるはずです。